映画まとめ

【働き方】おすすめ ~好きだから、がむしゃらに働く~映画3選

おすすめー好きこそ仕事の上手なれ・映画3選

【働き方】おすすめ ~好きだから、がむしゃらに働く~映画3選

ワークライフバランスを実現することは、個人の幸せ感や人生の満足感を決める、重要な要素です。そのため、寝食を忘れるほど、がむしゃらに働くなんて、時代に逆行している感は否めませんし、決して、こういった働き方を推奨している訳ではありません。しかし、好きだからこそ、がむしゃらに頑張れる、がむしゃらに頑張ったからこそ得られるものもあります。そのような働き方ができる期間は、長いようで短いのも確か。働き方改革が叫ばれている今だからこそ、少し、立ち止まって考えてみませんか?

ここでは、そんな“好きこそものの上手なれ”を地でゆく主人公、脇役が登場する映画をご紹介します。そんな映画が、見つかったら、これからも、追記してゆきたいです。

プラダを着た悪魔

「THE DEVIL WEARS PRADA」2006年、110分、アメリカ

ファッション界をリードする雑誌“ランウェイ”の鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)は、まさに悪魔のような仕事の鬼。ジャーナリストを夢見るアンディ(アン・ハサウェイ)は、足掛かりのために第2アシスタントの座を射止めるも、ミランダの右腕であるナイジェル(スタンリー・トゥッチ)に甘さを指摘されてしまうが…

またもや、この映画が…。この映画、仕事という視点で見ると、全年齢的に機知に富んでいます。

ミランダは、ファッション界をけん引する“ランウェイ”の鬼編集長。妥協を許さない仕事ぶりは、周囲を巻き込み、すでに出来上がったものでも、彼女のお眼鏡にかなわなければ、修正を求めるほどの完璧主義。彼女を成功に導いたのは、決して、成功を夢見てがむしゃらに働いてきただけではないのでしょう。恐らく、時代のファッションを創造してゆくことを、喜びをもってがむしゃらに働いてきたからではないでしょうか。

成功を収めているからこそ、もはや走り続けることを止める選択肢はありません。自身が離婚することになり、傷つきながらも気丈にふるまうのは、仕事に対する誇りからなのでしょうか。自分に誇りが持てるまで仕事をする、その厳しさは、映画の中で語られているような気がします。

舟を編む

2013年、133分、日本

出版社の営業部で浮いていた馬締(松田龍平)は、見出し語24万語の大辞書『大渡海』の編纂作業を進める編集部に、スカウトされ異動する。元来の言葉のセンスと生真面目さに共鳴するように、辞書編纂作業にのめり込んでいく。ある日、下宿先の管理人の孫娘(宮崎あおい)に恋をし、伝える言葉が見つからず苦悩する馬締。その上、追い打ちをかけるように『大渡海』の出版が中止されるという噂が流れるのだが…

辞書編集部に異動してすぐ、監修の国語学者(加藤剛)は、『言葉の意味を知りたいとは、誰かの考えや気持ちを正確に知りたいということです。それは、人とつながりたいという願望ではないでしょうか』と語ります。その言葉に、感銘を受けた馬締は、辞書編纂に真摯に向き合ってゆきます。馬締を変えたのは、仕事への向き合い方だけではありません。言葉を介した人との関わりが、いかに大切か気づいてから、さらに、人の言葉から成長してゆきます。自ら人とコミュニケーションを取ろうと努め、やがて、周囲から温かく受け入れられてゆきます。

静かなトーンで物語が進むなか、真摯に仕事に向かう人同士のぶつかり合いは、熱いものがあります。また、大きな仕事はひとりでは、成し遂げられるものではなく、人を支え、人に支えられて成り立っているのを、静かに感じられる映画です。

リトル・ダンサー

「BILLY ELLIOT」2000年、111分、イギリス

1980年代イギリス、かつて炭鉱で栄えた街も、炭鉱夫のトライキが激しさを増していた。ピアノ好きの亡き母を慕うビリー(ジェイミー・ベル)は、元々、踊りと音楽が大好きな少年だった。ある日、ボクシング教室と、同じ体育館で行われていたバレエ教室のレッスンに参加することになる。バレエレッスンに通ううち「うまくなりたい」という気持ちが芽生えバレエに夢中になってゆくビリー。コーチのウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)は、上達するビリーに自分の夢を重ね合わせ、レッスンも熱を帯びてくる。ついに、父にバレ、「バレエなぞ女がやるものだ」とレッスンに通うのを禁止されてしまうのだが…。

♯ ◇思春期 、♯ ◇ファミリー 、# ◆ジェンダー

バレエに出会い、踊る喜び、踊る楽しさから、母の死から閉ざしていた少年の心が開放されてゆきます。しかし、ジェンダーバイアスから父や兄の反対を受け、思うように好きなバレエに打ち込むことができません。その葛藤を、映画中盤のタップシーンで、全身で感情を爆発させ表現するビリー。やがて、躍動感に満ちた踊るビリーの姿を見て、バレエへの情熱と才能が父にも伝わります。そして、ビリーの夢は、ストライキ中の炭鉱労働者の父や兄、家族みんなの夢になってゆきます。

いくら才能があっても、夢を叶えるためには、チャンスを掴むきっかけと、導き、支えが必要です。また、チャンスを掴み、好きで好きでしょうがないことを仕事にできても、広い世界に踏み出す孤独に打ち勝ち、努力し続けることは、自分との戦いの始まりでもあります。

努力するすべての人に、いつか報われる瞬間が訪れることを、最後の父の表情を観ながら、祈らずにはいられません!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。