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【新入社員/新人】おすすめ ルーキーの成長 映画3選

ルーキーの成長映画
ネタバレ注意!!
記事中では、映画の内容に触れることがあります。

【新入社員/新人】おすすめ ルーキーが成長する 映画3選

ルーキー(新人や新入社員)に役立ちそうな映画は、なかなか見つかりませんでした。
実際、これらを描いた映画がなかなか見つからないのは、新人から一人前になるまでの過程が、地味なもので、映画になりにくいからかもしれません。
また、新入社員が一人前になるまでには、ある程度、時間がかかるのも、要因のひとつかも。そのため、例えば、「SUITS」、などのTVドラマの方が、ヒントを見つけやすいかもしれませんね。また、新入社員や新人の方が仕事に向き合うヒントを得るには、自分に足りないスキルを補うような自己啓発書に、目を通した方が手っ取り早いかもしれません。

機会がありましたら、別記事で、掘り下げて考えていきたいと思っています。
それでは、さっそく、映画をみていきましょう~。

千と千尋の神隠し

「SPIRITED AWAY」2001年、125分、日本

十歳の千尋は、神々が疲れを癒やす温泉宿に迷い込んでしまった。一緒に迷い込んだ両親は、無断で神々への供物を食べてしまい豚にされてしまう。謎の少年ハクに助けてもらった千尋は、温泉宿を営む強欲な魔女・湯婆婆に、新たに千という名を与えられた。千は、両親を助けることを誓い、ボイラー焚きの釜爺や、先輩のリンに励まされながら、温泉宿のお湯屋で働き始めるのだが…。

何度観ても新しい発見がある作品ですよね。宮崎駿監督のアニメは、観る人、観る時によって、さまざまな解釈ができる所も魅力だと思うのですが、私は、この作品のテーマは、千尋が自立する映画なのではないかと思っています。まずは、新人さんが、組織で働くことのヒントを見つけていきましょう。

“ここで働かせてください”
湯婆婆は、「働かせて欲しいという者は、どんなものでも働かせる」という、経営者としてのポリシーの元、千尋を千としてお湯屋で働かせます。実際には、〇〇社の~のように、会社名や肩書がつくようになります。つまり、その会社や組織の代表としての“顔”を持つということです。湯婆婆を前に、千がハクと再会したシーンでは千尋に対して、ハクは、とても冷たい態度でした。ハクもリンさんも、TPOに合わせて、表の顔と素顔を使い分けていましたね。こんなところも参考になるのかも…。

「会社名や肩書がつくからこそ、できる経験もあるのだ」ということも、忘れないでいてくださいね

千は、両親からも引き離され、不思議な世界にやってきてしまい、不安に押しつぶされそうだったのでしょう。ハクの優しさに触れ、ようやく素顔に戻れた千は、泣きながらおにぎりをほうばります。こんな気持ちも、新しい職場環境に飛び込む新人さんの気持ちと重なります。

千がお湯屋で、実際に働いたであろう期間はそれほど長くはないのでは?その短い期間で、できるようになったことは、床の雑巾がけと、タスキを締められるようになった程度。これも、リアルですね。最初は、地味な仕事が多い、新人さんと、似たところがあります。

けれども、千は、釜爺やリンさん達に支えられ、共に働くうちに、精神的にどんどん成長していきます。
まず、目つきや顔つきが変わり、少しずつ、自分で考え、行動できるようになりました。仕事に不慣れで、リンさんから教わりながらも、困難に感じるお客様(泥団子をくれた川の神様ですね)にも、チャレンジする気持ちを忘れません。その上、金を受け取れというカオナシに対して、自分を見失うこともありませんでした。

お湯屋に来たばかりのころ「釜爺にお世話になったんだろー。礼ぐら言いなよ」と、リンさんに、たしなめられていた千も、最後、お湯屋を後にする際、自分から「お世話になりました」と、言えていましたよね。

さて、この映画が、どうして千尋が自立する映画なのでしょう?
恐ろしいと噂されていた銭婆の元を訪れるため、カオナシと電車に乗るシーンを思い出してみてください。帰りの切符もなく、どこまで乗るのかもよくわからないまま、知らない世界を電車で揺られていくのです。学校を卒業し、先も見えず、それからの道すじは、自分で考えて創り出していくしかないのと、なんだか、似ていませんか?

また、それまで、両親と引き離され、不安で泣いていた千でしたが、「ハクを助ける」という強い使命から、不安を抱えながらも困難に立ち向かおうとする凛とした表情や佇まいの千は、もう、両親に守られるだけの存在ではありませんでした。不安を抱えていられる強さを持つことが、親からの精神的な自立を表しているようです。
♯ ◇アニメ

タイピスト!

「POPULAIRE」2012年、111分、フランス

ローズは、タイプライターだけが得意で、まさかの指一本打法。しかも、速くて、正確だった!
ルイが経営する保険会社の秘書として採用されたが、秘書業ではミスばかりを繰り返し、1週間でクビを言い渡されてしまう。ローズのタイプライターの才能を認めたルイは、タイプライターの早打ち大会に出場することを提案し、コーチを買って出る。大会での優勝を目指し、一本打法から、指10本で打つ方法を練習し始め、次のコンテストに向けて猛特訓が始まるのだが…。

この映画をシンデレラストーリーというように評価する人もいます。映画的にみればそうですが、キャリア的にみたら果たしてどうでしょう?

「仕事はできないけど、タイプは速いし、集中力は抜群」ローズに対する評価です。また、ルイは、「1つでも才能があれば十分だ」とも、述べていました。

劇中ローズは、さまざまな努力をしました。まず、指10本で打つ方法に矯正するため、キーを色分けしたり、スムーズに両手を動かせるようになるためにピアノを習ったりしました。タイピング速度を上げるために、時間を計り、文学書の文章を入力しました。また、もともと、ローズは、負けず嫌いな性格なようで、劇中にもそういった描写が随所に見られました。こんな風に、スペシャリストを目指すには、(1)才能、(2)努力、(3)負けず嫌いは、大切な要素なようです。

世界大会に上がる際、ルイは、身を引きます。
大手タイプライターメーカーが、彼女をサポートした方が、きっとよいと判断したからではないでしょうか。結果として、商業的にもスターとして扱われるようになったローズは、孤独な戦いをすることになりました。こんな風に、キャリアが次のステップに進んだ際に、一旦、孤独になることがあります。そんな時、ここが踏ん張りどころでもあり、ここが成長のしどころでもあります!
♯ ◇コメディ 、♯ ◇ガールズ

Wood Job!

2014年、116分、日本

高校生活をチャランポランに過ごしていた平野勇気(染谷将太)は、大学受験に失敗し、彼女にも振られ、散々な状態で卒業式を迎えた。そんな時、偶然、目に留まったパンフレットの美女に釣られ、街から逃げ出すように、携帯もつながらないような田舎へ、1年間の林業研修に参加することになった。虫や鹿やヒル、野性的な先輩ヨキ(伊藤英明)など、都会とあまりにも違う生活から、逃げ出そうとしたが、あのパンフレットの美女マサキ(長澤まさみ)が実際に村にいるのを知った勇気は、村に留まる事を決心したのだが…

映画では、飛ばしたガムが付いたパンフレットのものをやろうと思ったようですし、結局は、目に留まったパンフレットの美女に釣られて決めたのでした。きっかけは、そんな感じでもいいと、私は思っています。「面白そう」、「やってみたい」、「かっこいい」で、構わないのです。実際やってみて、自分に向いていないだとか、自分には難しいなどが分かったら、その時点で、また、別な“きっかけ”を探せばいいのです。

『山の仕事、なめたら命落とすぞ~』
主人公 勇気は、1か月間の基礎研修を終え、引き続き、“中村林業”で、実地の研修を受けることになりました。
基礎研修での学びから、少しずつ林業に興味を持つようになっていたのでしょう、最初の現場に入る際、ちいさく『よしっ』と、気合を入れた勇気。はじめは仕事でも失敗の連続でしたが、若く柔軟性があるのか、村での生活に慣れるのも、さほど時間は掛かりませんでした。

種取り、植樹、枝打ち、伐採などの作業や、親方の林業への熱い想いに触れ、先輩ヨキの仕事に目を輝かせる、こういった環境に身を置き、次第に、仕事に対する誇りを持っていきます。

モデルを探そう!
モデルとは、ここでは、キャリアの見本になりそうな一歩先行く先輩や、仕事上、憧れの先輩としておきたいと思います。(この映画では、先輩のヨキが、勇気にとってのモデルにあたりそうです)
新人は、モデルから様々なことを学べます。より現実的に仕事を捉えられることができます。マニュアルにもないような、心構え、仕事への向き合い方なども、まね(模倣)できる対象になります。当面の、仕事上の課題とその対処法がわかります。数年先の自分を想像できます。何か壁にぶち当たった時に、相談に乗ってもらえます。などです。

勇気は、技術は、まだまだ見習いだけれど、山の男として“気持ち”を認められた頃には、仲間として受け入れられていたのでした。つまり、仲間として受け入れられるには、そんなに簡単ではないということでもあります。
♯ ◇コメディ 、♯ ◇ドラマ